祖母に手を引かれる程でもなかったが、
それでも
小学校へ上がる以前の私だったことだけは
間違いない・・・。
道連れにされたのだ。
約一時間近くかかってやっと着く。
私はすぐに工場に入って行く。
なぜかというと
そこには土練機という
土をこねる機械が回っていた。
それを見るのが
面白かったのだ。
女の子のくせに…
である。
祖母と一緒に家に入れば
お菓子が待っているというのに、
私一人が工場へ入っていく。
その隣は広い広い干場となっている。
ずーっと干し台が並んでいる、
その間を歩く。
子供のくせに女のくせに…
と職人達は見ていたことだろう。
どうやら
男っぽいところが
その頃からあったらしい。
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