SAORIのうた
型を習った生け花を
世阿弥の昔に返そうと
疎開でみつげた自然美を
教えんとして気がついた
彼らは既にもっていた
先天的の感性を
教えることは罪悪だ
一人ひとりを引き出した
アレョアレョと驚くうちに
あまりの多忙に病を得
17年のブランクの後
ヒョンなことから手織りの中に
過去の想いが再燃し
「エライコッチャ」と奮起して25年が経ちました
感性はすべての人のDNAに
組み込まれていたとも気づかずに
習って汚され、己を知らず
たった一度の人生に
自分を見つける事さえも怠っていたあやまちを
今こそ吾ら奮起して
“これがわたし”を見つけるために
“これぞわたし”を装っているうち
いつしかに「日本の服」となっていた
こんなオマケがついたのも
平安女性の美意識の
伏流水の現れか
西欧の服は形だけ
まねて、心を残し得た
きもの美学を残し得た。
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