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疎開先は、
先祖の地に近いところの
柿山であった。
熟れた富有柿に
取り巻かれる家なのだ。
子どもに、「食べるな」
は無理もいいところ。
目の前にブラブラ
いっぱいぶら下がっている。
私は子どもたちに
我慢を強いようとした。
取ってはいけませんよ、
よそさんのものだから…と。
幼い子には無理と知っても
かたくなに厳しくした。
ところがある日、
「お母ちゃん、英ちゃん柿に歯形を入れてるよ」と。
取ってはいけませんと言われている、
歯形ならいいだろう、
取ってないのだもの…
と思ったのか。
柿に歯の跡をつけてある。
さあどうしよう。
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