個性は邪魔で、
みんなと歩調を合わせることが
一番大切で、
長いものには巻かれよ、
出る杭は打たれる、
の社会です。
村八分などの制裁も
それを守るために生まれたのでしょう。
でも、だからこそ、
ベルトコンベアーの前に座ったときには、
その性格を存分に発揮出来ました。
かくて日本は
世界を席巻する工業国に
のし上がった時期がありました。
戦後のめざましい発展も
こうした育ち方が背景にあるのでしょう。
個性が尊重される西欧とは違い、
社会のルールに従って、
没個性的な生き方をすることが、
日本では理に適った生き方です。
このような日本の社会でどうして、
「さをり」のような
個性をそのまま生かす手織が
注目を浴びたのでしょうか。
【研三さんが語る、母・みさをの「さをり」物語】
★★★ その42 ★★★
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