端的に言えば、
麦を植えるのは一人で出来ますが、
米は一人では植えられません。
少なくとも、
米を一人で植えることが出来る場所は
自然に水がたまる沼地のような場所だけで、
ホンの一握りです。
だから狭い日本に広がる水田は、
人が開墾した土地と灌漑によってのみ
可能となったものです。
ため池や水路の設計、
工事、維持管理も必要です。
ですから、
どうしてもみんなの協力と指導者に従う
という姿勢が必要になりました。
だから共同作業が不可欠で、
また同時に創意工夫も得意です。
そうした生産活動を行ってきた日本人は、
水田を持たない他の農耕民族と比べて、
考え方や習慣が
著しく違って当たり前です。
【研三さんが語る、母・みさをの「さをり」物語】
★★★ その41 ★★★
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