次は広島県のある教育困難校と言われた学校なんです。教育困難校。もちろんトップがあって最低があります。そのことはよくない。教育困難校といいます。どうも手のつけようのない、消火栓を元栓で切っておかないと危ないという学校なんです。その学校が、私が一回行っただけでコロッと変わってしまったんです、まるで手品のように。なぜ変わったかというそのメカニズム、メカといっておきましょう。なぜ変わったかというメカに迫ってみるんです。それはなぜかというとアートなんです。アートイコール感性なんです。それは、その人たちは底辺校、底辺校と言われて、足切りで一番成績の悪い子なんです。そしたら、人間なんて傾斜になっていると思うんです。一番トップは-トップというのは嫌ですね-何か輪切りにして、そして残された所は困難校みたいになっていますよね.そうすると知力が弱いんです。間違いなく知力が弱いんです。知力が弱いということは、文部省や厚生省やら政府の偉いさん方、役人の中で知力の弱い人は一人もいない。そしたらその知力の弱いということがどんなに辛いことであるか、どんなに我慢の要ることであるか、そういうことは全くわかっていらっしゃらない。みんな優秀ばかりです。だから本当に想像もできないと思うんです。
コメント