さをり織りがどんどん普及し始めたとき、
世の中が大きく変わろうとしていた。
「物」の値打ちは音を立てて崩れ、
その代わりに「人間の個性を大切に」
と叫ばれるようになった。
自己の存在感を強く求める時代になった。
捉われずに自由に好きに好きに織ることによって、
自己を装うことができる。
私の生きざまは、
私の服が語っている。
私の顔は、
私の感性で織り上げたものの中で生きている。
つまり織りによって、
ひとつの私となりきることができるのである。
このようにSAORIは、
自己を全うする手段のひとつとなり得ることを知った。
また、捉われない自由な目によって、
世界が新鮮に見えてくる。
このようにSAORIに取り組むことによって、
対人関係から人生観まで、
人を変えることができるのである。
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