A:
黒地に茶色の毛糸。
この組み合わせがあるからいいのであって、
もし茶色の部分を縫い代にしてしまったら、
隠れて無地の布になってしまいます。
縫い込むなんてとんでもないことです。
それと、
あなたが裂き布で織ったものも、
もしもポチポチと布端がでている布地を裏にするより、
それを表にしたほうがよいと思います。
どこかで見かけるような布地なら、
買ったほうがいいのであって、
特殊なものを自由に作れるところに、
手織りの価値があるのです。
たぶん、
あなたは洋服を選ぶとき、
平凡なものを避けているに違いありません。
その感覚で手織りをやってください。
もちろん、
変わっていればいいというのではありません。
しかし、
それが人間臭さを認識する入り口となっているのです。
※著書『私の手織り』(中経出版・1975年:絶版)より
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