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へそ曲がりが売り物の母は、
その人の意見を
素直には受けいれませんでした。
そうか、
大量生産のまっただ中にいる人には、
この「柄」も「傷」に見えるのか、
このような柄は市場には存在しない
ということなのだなと、
ハタと膝を打ったのでした。
それからの母は
ヘソ曲がりの本領発揮で、
もっと糸を抜いてみたら、
もはや傷とは言えないだろう。
等間隔に糸を抜くと
絽のイメージになる。
不規則に抜けば独自性が出ると、
あちこちのたて糸を、
バランスを考えながら
不規則に抜きました。
【研三さんが語る、母・みさをの「さをり」物語】
★★★ その13 ★★★
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