それから、
「荒々しくて
上品で
派手で
地味な
マフラー」に、
みんなで挑戦しよう
ということになった。
これは4つの矛盾。
矛盾って、
反対ってことですよね。
荒々しく上品で派手で地味、
4つの正反対なものを
団子に丸めてバンと出すというのは、
これは非常に難しい。
まるで
禅の公案みたいな問題やから。
さあ、
みんなで挑戦しよう
ということになったんです。
そして、
やった。
ふたを開けてみました。
及第したのは、
ほとんど全部障害者、
知的障害の人の作品です。
そして
普通の人間で、
まあまあ何とかなると思うのは、
若い人の作品です。
若い、
頭の柔らかい人が、
たった2人。
まあ、
あんたらの作品は、
ここへ並べても恥ずかしくないなぁ
というのがあったんです。
あとのはもう
全部、
既成概念で
汚された、
どっかで見たような、
売ってるような
作品ばっかりだったんです。
もうここで
はっきりと
差がつきました。
( NHKラジオ
『こころの時代 ~宗教・人生~』
1995年2月4・5日放送より )
★★★ その21 ★★★
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