ある知的障害者の施設でね、
それまでは長いこと、
2人の障害者の間に
先生が1人入って、
「そら、そこ間違うた、
ほどきなさい。
そら、耳はみ出た、
ほどきなさい」
って
指導してたんですね。
そこ見に行きまして、
「先生、
明日から黙って
見ててください」
って
言うたんです。
そしたら、
みんな生き生きと、
すごく楽しそうに
織りだしたんですって。
もう、先生のすること
なくなってしまった。
ウワーッ、
こんなに楽しいのかって、
みんなの生き生きした顔を見てて、
先生も織りたくなった。
そして、
「私費で買わしてもらいたいから、
私にも織機1台送ってください」
って
言ってきました。
( NHKラジオ
『こころの時代 ~宗教・人生~』
1995年2月4・5日放送より )
★★★ その10 ★★★
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