ちょうど、
それと同じだと思いますよ。
やらせ、やらせ、やらせ、
こうせよ、ああせよ、
って、
手をかければかけるほど、
本人は固くなっていくんですね。
逆にね、
好きにさせて、
「あぁ、いいねぇ。
きれいにできたね、
うれしいねぇ。
それいいね、
この色きれいやねぇ」
ってほめて、
一緒になって喜ぶ。
ほめるっていうより、
一緒になって喜んで、
「あぁ、いいね、いいね」
って。
そうすると、
その人の心が
フワーッと
溶けていくんです。
そういう状態を
いつもつくっていくと、
かたくななところが
溶けていくんですね。
共感するんです。
自分も心から
そう思うんです。
思うというより、
思えてくるんです。
あの人たちと接していると、
私たちが心を洗っていくと、
一体になれるようになるんです。
これがたまらんのです。
これは離せないなぁ、
と思うわけです。
( NHKラジオ
『こころの時代 ~宗教・人生~』
1995年2月4・5日放送より )
★★★ その16 ★★★
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