原始の時代はですね、
たぶん人間も、
鳥の巣のような巣の中に、
わが子を産み落としたんだろう
と思うんです。
産んだわが子を
抱き上げたい、
そしたら
何か包むものが欲しい。
そう思った時に、
やわらかい草を編んで、
織って、
それで包んだ。
それが織りの原点だ、
ということに気がついたの。
織りのルーツは
ここにあった!
いとしいわが子を
包むために織ったものが、
そのルーツだった。
ハァー、
ここだったのかと、
そう気がつくと、
今度は
胸がしめつけられました。
母であった日の想いが
よみがえってきてですね。
(NHKラジオ
『こころの時代 ~宗教・人生~』
1995年2月4・5日放送より )
★★★ その2 ★★★
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