人間ほど差のあるものはない、
といつも感じる。
私がひと言いっただけで、
「あ、そうですね。わかりました」と、
さっとすべてをのみこんで、
説明の余地のない人も大勢いる。
生き方の違いというものが、
そのまま現れるものだと、
常々感心させられる。
一般に、
精神年齢も含めて、
若ければ若いほど
面白い作品が生まれるものだし、
小学生などすごく早く溶けこんでくれるのは
楽しい。
けれど私は、
さし迫った問題として、
年配の人たちに目を向けて行きたい。
目的を見失った人たちの
日々の生活にリズムをつくり、
そしてまた、
いつまでも若く美しくあるための
装いを創り出して行きたい。
『わたし革命 ~感性を織る~』 城みさを著
(神戸新聞出版センター 1982年刊 ※絶版)より
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