みんな若い女性たち・・・。物分りのいい人ばかりでとても嬉しいし、楽しい。話していることがスイスイと吸い込まれるような感じで、話し甲斐がある。逆に新しいヒントを生み出させてもらっている。教えないで引き出すことの大切さを。お一人お一人の感性が自由に引き出されていく。
その出会いの場がまたひとつ増えました。「さをりの森」であります。
「あれっ?私ってこんなことができるんだ。先天的に持っていたもの、それがどんなものなのか全く気付かなかっただけなのだ。」「私の感力なるものを今日初めて知りました。表現してみなければわからない、ということを初めて知った。大切な大切なことなのに今まで気付かなかったのだ、と静かにじっくりと眺め入っている私です。」とおっしゃる。側でじっと視ている私達。まるで一人の人間の感性の誕生を見るように。
それもそのはず、世界中にどこにもない珍しい上に生きた作品であったから。物ではなく人の想いを感力を引き出して出来上がったものであったから。何故か何故か素晴らしい。理屈ぬきで素晴らしい。素晴らしいとは人の想いを揺さぶるから。見たこともない感動をこそ伝えてくるものがあるから。この時だった。物を離れて人に接することを知ったのは。確かに人と会話している感じになれたのは。
(2004年6月・340号)
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