一昨日文部省へ、高等医学教育課長寺脇研さんにお会いしに行きました。「明日、茨城県立医療大学へ講習に参ります。最後の講習やから、私が出てお話させてもらおうと思います。そこでリポートをもらおうと思ってます。そのリポートの題をこういうふうにしたいんですけど。『自分が答を持っている……そのことに迫ろう』これ少し難しいでしょうか」とお尋ねし、その言葉を書いた紙を渡しました。そしたらその課長が、「この問題は面白い!」とおっしゃった。「これから大学入試にこういう問題を出そうかな」。ちょっと皆さん、考えてみてください。今、私がこれだけおしゃべりした中で、大分とらえ方が変わってきたんじゃなかろうかと思います。普通の場合、先生が答えを持っているんです、何事によらず。先生がおっしゃることを理解して、それを先生の答えのとおりにやったら満点なんです。だから主体は先生なんです。ところが、我々のやっていることに関しては自分が主体なんです。だから自分に答えがあるんです。自分が答えを持っているんです。ちょうど天動説、地動説をひっくり返したコペルニクスの逆発想と同じことだとおっしゃる大学教授があるんです。「このコペルニクスの逆発想というものは非常にエネルギーが要ります」と私が言うたんです、「それを直そうとすると」。そうするとその文部省の課長さんは、「それは文部省のやる仕事です」とおっしゃった。ウワッ!と思いました。バトンタッチできたあという気がしました。
コメント