その時の七月の末に講習会をやりました。その時、大阪に金剛コロニーという大きな施設があるんです、七百人収容の。そこの先生が来られたんです。「ああ今日来てよかった。もう今まで前途暗濾としてました。今日来てよかった。救われ丈した」とおっしゃる。今まで前途暗澹とおっしゃるから「えっ? どうして暗澹でした?」。「そうです。糸は大阪府から買うてもらうからどうってことはない。だけど彼らの織ったものが売れないんです。売れないということは役に立たんことです。役に立たんことをずうっと七年も教えてきました。こんなつまらないことをしてきた。まるでトンネルの中を歩いているような状態でした。明日から光明が見」えました。ああよかった」。「そうですか、一遍行きます」と私、言うたんですよ。
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