たまたま生きさせてもらった上は、
何か残るものがほしいと思う。
形のあるものがほしいと思う。
自分史を書き始める・・・
けれど形にはならない。
そして、
言いたくないが、自分の自慢話となるから
つまらない。
ところがそこに、織りがあった。
正真正銘のものがあった。
それは自分の織った作品であった。
誰とも違う自分のもの、
世界にひとつの先天的感性を持つ、
自分だけのものである。
父母からもらった自分のもの。
大切なものである。
それは、他から教わったものでなく、
自分自身で見つけたという悦びである。
初めて知った、
自分そのものの感性の現れである。
そこに出会ったとき、
何物にも代え難い宝となる。
自分にとってこれ以上のものはなく、
大切な宝物となる。
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