神は老人に、
体力、記憶力、瞬発力、知力等々の衰えの代わりに、
たった一つか二つか知らないが、
感力の衰えをなくしてくださった。
むしろ逆に、
今まで見えなかったものまで、
見せてくださるようになった。
母が七十代になったとき、
『みさを、肉眼の目はふらついてよく見えぬ。
心の目で見なさい』
と言った。
「なにを高僧のようなことを言う・・・」
と半ばあきれて聞いていた。
ところが、
私も七十代になれば、それがよくわかる。
母に申し訳ないと後悔したものである。
神はこの天恵を老人に与えてくださっている。
そこに気づかねば、
神は嘆かれるだろう。
私は、
この先天的かつ死ぬまで衰えないという感性で、
生きることを主張し続けている。
何か目的を持てば、
一日中イキイキできる。
気が淀むことはない。
常にサラサラと流れる。
流れるところに活力は働く。
淀まないところには、
病は寄りつかない。
ボケることはない。
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