最近のさをりの森の様子を。始まって2年近くたって驚くことは、指導者の成長ぶりの大きなこと。学ぶ上で一番確実で早い方法は、人に教えるということ。それが実践され、その証明を見る思いである。
おしゃれ上手というより、若い人の流行を取り入れ、付け加えている。最も目立つのは、さをり独特のファッションなるものがはっきり理解されてきたということである。着ているもので人を読み取る時代となったということがみんなに浸透してきた。自分というものを確かに感じるようになったのではなかろうか。第一段階成功だと思っている。
今後はできる人々と深く共感することも必要だと思う。グループ作りの手助けも。そしてさをりの考えを更に深いレベルで理解してもらいたいと思う。
そして一方、若い人たちに見てほしいものが多々ある。誰も振り向かぬような服を見かけなくなった。どこを見るか?どう飾ればよいか?現物に触れてほしい。作品を扱ってほしい。それによって行動も変わってくるかもしれない。ものを見る見方も、何の方に向くかの方向性も変わるかもしれない。
若い人々にさをりの真髄を知ってもらって、若い人たちの立場でそれを研究することを始めてほしい。面白いことを計画してもらって、その相談が入るのを待っている。ペンがうなって待っている。それを読んで答えることが楽しみ楽しみ。だからまだまだくたばらない。50歳くらいと思っていただきたい。私は前頭葉を使うだけではない。頭いっぱい脳全体を使っているから。
自分の手の空いたときは、ネクタイの代わりにするものを織っている。これだけでも面白いのに、まだまだやりたいことがいっぱいあって、死ぬわけにはいかない。みさをにぶっつけてやれという勇士はいないのか?まだまだやりたいことだらけ。実に世の中は面白い。どこまでも面白い。
(2006年3月・361号)
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