無心に織る。
なぜか魅かれる。
なぜだかあたたかい。
なぜか心に響く。
なぜだか心が安らぐ。
「言葉にならないなにか」を感じたら、
それは神から与えられた、
人間の感性の原点なのだと思います。
現代は、科学文明が先行して、
それについて行けない、
ギクシャクとした人間関係が、
そのような人間の本質的な感性を
埋もれさせている一面があります。
しかし、
そのような中で、ストレートに自己表現できる
素晴らしい人々に出会いました。
それは「障害者」と呼ばれる人たちでした。
私は、
「障害」とは、
髪から与えられた純粋さを保ちえた宝庫だ、
という確信を持っています。
彼ら彼女らの手織り作品は、
あの縄文土器が形を変えて現れた、
とさえ想いがします。
あなたが今、
これらの作品を目の当たりにして、
新鮮な驚きの声を発したとしたら、
それは、
なつかしい人の心の産物だからなのです。
そして、
そこに生きものの命の存在を
感じさせてくれるからなのです。
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