私が50歳半ばの頃、
どこを探しても思うような服がなくて、
困り果てた経験を持っている。
手織りを始めたとき、
これで悩みは解消されると知った。
それは自己の生きざまを織ることができるからであった。
糸選びから他人の世話にはならない
自分だけの服が創られる自由さ。
今、さをりの仲間達は、
それなりの服を創って着るようになった。
若さをカバーして余りある服を、
少なくとも世の中に置いてきぼりにされないだけの、
若者と肩を並べる服を創りたい。
着物の品位と個性を持っていて、なおかつ洋服であるという、
そのような服を創ってゆきたいと思った。
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