と同時に、
教えるということは、
この人たちにとっては
まったく無駄なことなんだってことに
気がつきました。
ウワッ、
世の中全部、
教えることを
非常に大切なこととしてやっているけど、
これはよくないことだ。
これに気づいてもらいたい!
と思ったんです。
あぁー、
この人たちはすごい、
いいもの持ってた。
それなのに、
私らが知的なものを
入れようとしたり、
補おうとしたりするのは、
間違いなんです。
そうじゃなくて、
知的障害そのものを生かす、
ということの方が
大事なんです。
それで、
これはいかんぞ、いかんぞ、
と思って、
私はパッと180度方向を変えて、
障害者に取り組もうと、
決めたんです。
本人たちは
そのままでいいんですよ。
ところが、
まわりの人たちの意識を変えるのに
どんなに大変だったか。
その闘いだったですねぇ。
( NHKラジオ
『こころの時代 ~宗教・人生~』
1995年2月4・5日放送より )
★★★ その12 ★★★
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