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以前から
手織りの帯が一本欲しかった。
織りを始めたのは、
実は、
そういう単純な理由からだったのである。
主人はじめ
家族中の手を借りて、
機らしいものをつくり、
たて糸を入れた。
そして、
織りは、
母に教わることにした。
ずっと以前から、
もう一度織りをしたい
と言っていた母に
耳を貸さなかったくせに、
身勝手な娘は、
自分が織りたくなると、
すぐさま母を呼んだのである。
『わたし革命 ~感性を織る~』 城みさを著
(神戸新聞出版センター 1982年刊 ※絶版)より
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