そんなことがあって、それから私、家に帰って、夜中に目が覚めますね。ホイと頭に浮かんで、待てよ、「知力・体力」という力のつく言葉はあり余るほどある。そうでしょう。「感力」という言葉はあったかしら。気になり出したら寝てられないから起き上がって、電灯つけて、あるだけの辞書を集めて見たんですけど「感力」という言葉がないんです。おかしいぞと思ったんです。「知力。体力」はあふれるほどありますよ、そういう言葉は。東大へ入る子は「知力」が優秀な子ばかりですよ。「知力・体力」はあっても「感力」はない。これはおかしい。どこを見ても「感力」という言葉はないんです。「知・情・意」という言葉はありますよね。感情があるのはすぎ」い素晴らしいことなのに「感力」という言葉がない。DNAに組み込まれているならば「感力」という言葉があってしかるべきだ。それが辞書にない。これは許せないと思ったから梅原猛先生に手紙を書いたんです(笑)。先生「感力」という言葉がないのは一体何ですかって。なぜそんな偉そうなことを言うか、親しくものが言えるかといいますと、ずうっと以前に「地域文化賞」というのを日本文化デザイン会議から私が代表でちょうだいしたことがあるんです。その時に私のことをよう知っていて下さって、あんたのやっている仕事は立派だ、立派だと言っていただいているんです。だからもうわかっていただけると思って「それでどうしてないんですか」と質問状を出したんですけど、もう二年近くなるんですけど、まだお返事をいただいてないんです(笑)。
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