だけどそれはどうしてそんなに広まったかなあと思いますと、厚生省ももちろんありますけれど、厚生省だけじゃないんです。これに私、ここにもひとつ一考を要するところがあると思うんです。日本人の場合はね、こういうことがありました。一番最初に私が六人の人に機を教塗えた時に、何と言うたと思いますか? 「こんな楽しいこと、よその人に教えてやらんとおこうわ(笑)。私らだけの楽しみにしておこうね」と言うたんですよ(笑)。それが心の芯の方にあるみたいです。だけど障害者に関しては、あそこの子も救われたよ、ここの子も救われたょと親が必死になって、何かないか、何かないかと思って探しています。だから障害者の方が早くずうっと広がっていった。そして障害者の人たちの作品はものすごく美しい。
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