2005年10月25日 山形にて
『閑さや 岩にしみ入る 蝉の声』で有名な山寺をご案内しました。国宝根本中堂にお参りされ、「山寺って、立石寺のことなのね」とおっしゃり、風雅の里から紅葉が始まった山寺の全景を見ていただきました。茶室の瀬戸内寂聴さんの書を見ていただいたとき、二年前岡本敏子さんとご一緒にこの茶室から山寺を眺めたことをお話しすると、岡本敏子さんの思い出をお話してくださいました。
芭蕉記念館では一句ひねってくださり、投句してくださいました。(こけしが当たると良いですね!)さすがです。前日は天童ホテルで、ばらの会の深瀬さん、丹野さん、松浦さんに会ってくださいました。
今日の午前中は山形県リハビリセンターに80人ぐらいの方が集まり、お話を聞かせていただき、作品も見ていただきました。まんまる、さくらんぼ共生園、わたしの会社、向陽園、はばたき、等多くの方々が城みさをさんにお会いできて色紙や本にお言葉を書いていただき、みなさん大喜びでした。山形リハビリセンターの所長さんも、大切にされていた城みさをさんの本を持ってこられて、お話が弾んでいました。初めて来ていただいた山形、多くの方々がさをりの楽しさ、すばらしさを改めて感じることができました。
報告者として一句ひねらなければならないのですが、私は山形リハビリセンターの阿部朱美さんの詩集の中のひとつをご紹介して、一句に代えさせていただきます。
●『さをり織りの私』
織り機と にらめっこ
トン トン トン
織り機をたたいている
私の手 自分の手に
とげを刺して
ストレートな 気持ちで
さをり織りに
一日の性格が 出てしまう。
トン トン トン
痛い自分の心と
友達の心 職員の心
親を傷つけて ごめんネ
★「奥の細道紀行」リレー報告2番手:阿部みつ子
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